晶文社
東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀…
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斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④
私は精神科医として、坂口恭平の多方面にわたる活動を興味深く見守ってきた。坂口は双極性障害の当事者なのだが、一貫して現在の精神医療のあり方を批判しており、独自に編み出した自己治療の手法を著作などで紹介している。そうした彼の活動を快く思わない一部の精神科医がいることは承知している。これでは真面目に治療に取り組んでいる——医師の指示通りに通院服薬を続けている——患者を混乱させてしまう、というわけだ。
vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記
全国の霊能者たちが、その団地に次々と集まってきたのは、2000年晩秋のことだった。
あるものは悪霊を退散させようと、あるものは土地の祟りを鎮めようと、怯える住民たちに自らの見立てを説明していく。さらにマスコミ各社までもが、彼らを囲むようにして陣取り、激しい報道合戦を繰り広げる。
映画『来る』のクライマックスシーンさながら、郊外の団地は時ならぬ大騒動に巻き込まれた。
小さな前兆は、19
『物語を売る小さな本屋の物語』の反響まとめ
2020年6月に刊行した鈴木潤さんの『物語を売る小さな本屋の物語』、ご好評をいただきありがとうございます。
読者の方や、著者とお付き合いのあるみなさんから、とても嬉しい感想をたくさんいただいています。
この感想にも著者の人柄が映し出されているようで、素敵な言葉が多いので、ぜひみなさんにも見ていただきたくまとめてみました。
もう読んだよ!という方も、まだこれから、という方も、ぜひお読みになった感