晶文社

東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀…

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東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀🦏のマークが目印です。

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    『永遠なるものたち』に関する記事をまとめています。

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    新刊・既刊をとわず、書評や紹介の情報をアップします。

記事一覧

vol.6 最恐怪談「牛の首」に隠された秘密――吉田悠軌の異類捜索記

■最恐怪談を求めて この世でいちばん怖ろしい怪談とはなんだろう?    オカルト好きなら、一度は考えたことのあるテーマだろう。そしてこの話題になるたび、必ず持ち…

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3年前
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ボスフォラスの夜空に新月は輝く──『俺の妹がカリフなわけがない!』スピンオフ 中田考

前代未聞のカリフライトノベル『俺の妹がカリフなわけがない!』でラノベ作家として鮮烈なデビューを飾った中田考さん。早くもそのスピンオフ作品が出来上がりました。「ア…

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3年前
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第5回 1本の木の価値を高める方法

丸太はどのように取引されているのか  森林組合や林業会社等の伐採業者が山から伐採・搬出した丸太は、製材会社やベニヤ板工場等の加工業者が求めています。取引は伐採業…

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3年前
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記憶の曖昧さ経験のおぼつかなさ| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク…

三好愛さん『ざらざらをさわる』(晶文社)、畑中章宏さん『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』(春秋社)の刊行を記念し、下北沢の本屋B&Bでトークイベントが開催されま…

晶文社
3年前
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中田考+飯山陽『イスラームの論理と倫理』YouTube【開封動画】

晶文社YouTubeチャンネルの【開封動画】、どんどん行きます、第3弾! 今回は、中田考さんと飯山陽さんの『イスラームの論理と倫理』です。 著者は、男性・イスラーム法学…

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3年前
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文章を書くことは基本ひとりごと| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク…

三好愛さん『ざらざらをさわる』(晶文社)、畑中章宏さん『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』(春秋社)の刊行を記念し、下北沢の本屋B&Bでトークイベントが開催されま…

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vol.6 最恐怪談「牛の首」に隠された秘密――吉田悠軌の異類捜索記

vol.6 最恐怪談「牛の首」に隠された秘密――吉田悠軌の異類捜索記

■最恐怪談を求めて この世でいちばん怖ろしい怪談とはなんだろう?
 
 オカルト好きなら、一度は考えたことのあるテーマだろう。そしてこの話題になるたび、必ず持ち出されるタイトルが、ひとつ。
「牛の首」である。
 ただし「牛の首」という怪談が、いったいどんな話なのかは、誰も知らない。知らないのだが、とにかく最も怖ろしい話なのだということだけが、皆に伝わっている。
 それはあまりに怖ろしい話な

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ボスフォラスの夜空に新月は輝く──『俺の妹がカリフなわけがない!』スピンオフ 中田考

ボスフォラスの夜空に新月は輝く──『俺の妹がカリフなわけがない!』スピンオフ 中田考

前代未聞のカリフライトノベル『俺の妹がカリフなわけがない!』でラノベ作家として鮮烈なデビューを飾った中田考さん。早くもそのスピンオフ作品が出来上がりました。「アヤソフィア問題について、トルコの現エルドアン政権の新オスマン主義の文脈での唯一無二の解説」ともなっているこの作品。「俺カリ」を読まれた方も、未読の方もぜひお楽しみください。

1.プロローグ 「先生、今日のバクラバはなんだかいつものより美味

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第5回 1本の木の価値を高める方法

第5回 1本の木の価値を高める方法

丸太はどのように取引されているのか
 森林組合や林業会社等の伐採業者が山から伐採・搬出した丸太は、製材会社やベニヤ板工場等の加工業者が求めています。取引は伐採業者と加工業者の直接売買によって行われる場合もありますが、一般的には丸太は木材専門の市場を通して取引されています。丸太市場では丸太を大きさや品質ごとに選別してくれるので、伐採業者(売り手)は山で選別をする必要がなくなりますし、加工業者(買い手

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記憶の曖昧さ経験のおぼつかなさ| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク(後編)

記憶の曖昧さ経験のおぼつかなさ| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク(後編)

三好愛さん『ざらざらをさわる』(晶文社)、畑中章宏さん『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』(春秋社)の刊行を記念し、下北沢の本屋B&Bでトークイベントが開催されました。その中から一部抜粋し、前編と後編に分けて晶文社noteで公開します。
後半は三好さんの描く不思議な生き物たちの出自とは?、畑中さんの著書『五輪と万博』について、そしてイベントタイトルになった「記憶の曖昧さ経験のおぼづかなさ」について

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中田考+飯山陽『イスラームの論理と倫理』YouTube【開封動画】

中田考+飯山陽『イスラームの論理と倫理』YouTube【開封動画】

晶文社YouTubeチャンネルの【開封動画】、どんどん行きます、第3弾!
今回は、中田考さんと飯山陽さんの『イスラームの論理と倫理』です。

著者は、男性・イスラーム法学者にしてイスラム教徒の中田考さん、そして女性・イスラム思想研究者にして非イスラム教徒の飯山陽さん。
ISやトルコ・クルド問題、アフガニスタン中村哲氏殺害事件など、一つひとつのトピックをめぐって、異なる立場からそれぞれの考えを論じた

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文章を書くことは基本ひとりごと| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク(前編)

文章を書くことは基本ひとりごと| 三好愛×畑中章宏 『ざらざらをさわる』『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』 刊行記念トーク(前編)

三好愛さん『ざらざらをさわる』(晶文社)、畑中章宏さん『五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史』(春秋社)の刊行を記念し、下北沢の本屋B&Bでトークイベントが開催されました。その中から一部抜粋し、前編と後編に分けて晶文社noteで公開していきます。
前半は三好さんと畑中さんを結んだ「諺のなかの子どもたち」、三好さんがはじめて装画を担当した『どもる体』について、そして三好さん初の著書『ざらざらをさわる』の

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